エレクション(黒社曾)

中国マフィアの仁義なき戦い
お金のため、権力のため、商売のため、
色んな欲望でトップに立ちたいと思う男たちの戦い。

組の会長選挙によって起こる組内での抗争が生々しくて、容赦無い…。

「残るなら兄弟としてお前を守り、
去るなら総勢力をもって潰す」

それって、すごい話。

2部構成で、2代の会長選挙を描いた映画。
一人の一人のキャラによって、こんなにも1と2の作風が違うものか!とゆーぐらい、
見応えがある。

一体誰が幸せと呼べるんだろう?
と考えちゃう。
そんで、男ってのはそんなにトップに立ってみたいと思い、いざ立つと去るのが惜しくなるものなのかぁ。
と、何だか悲しくてかっこ良くて、
観終わったあと少し途方に暮れちゃう。

今、一緒に笑ってる男を明日には殺すような世界。

隣にいる男は敵か味方か。

そんな、終わらない闘い。

悪い女 (나쁜 여자)

ふと見返したくなったんやけど、こんなに良い話やったっけ?て感じ(笑)

キムギドク監督の映画には、悲惨的な状況にもどっかにチラッと優しさってゆうか、
愛が潜んでるなぁ、と思う。
きっとロマンチストな人なんだろうなと。
(こんな映画を観てそんな事思うのかどうかはその人次第やけどね)

途中から結構がっつりヒューマンドラマになるんよね〜。
売春宿を経営してる親の元で育った娘と、
新しく来た娼婦。
この二人の、何とゆうか生き方を認めていく、とゆーか、仕事が違うだけで、普段の生活に何ら自分と変わりなく、
否定し続けてた娘が少しずつ歩み寄って行く。

軽蔑が生んだ相手への興味が、
自分の心に変化を与えるあたりが、
良い。

恋の罪

園子温の映画は疲れる。
とゆーのも集中力を無理矢理映画に持って行かれるような感じを覚えるから。

あと、やっぱり気持ちのいい映像ぢゃぁないね。
エログロ的なのが続く続く。
冷たい熱帯魚」の死体バラバラにする気持ち悪さとは違った、何か性的にうえってなるような…。

わたしゃ「冷たい熱帯魚」のが好きだな。
映像の凝り方とか色味の出し方とかは確かに、女たちが主役なだけあって濃くて鮮明やけど。


やっぱりイチオシは、冨樫真さん。
↑↑↑↑
これが。

これ。↓↓↓↓↓

いやー怖い。怖いけど素敵。
冨樫さんと大方ばあちゃんの家のシーンは、
必見の面白さです。

「売春の方はどうですか?楽しいですか?」
「この方は父親と同じで昔っから下品な人でしてね、生まれ持っての下品な…」
の下りは最高。

そんで冨樫さんの、
「セーっクス!しよ?」
は、あの90年代の名作ドラマの名言をも超える勢いです。

役者さんの力を引き出すのが上手い、
監督だなぁとつくづく思いました。

劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ

二階堂ふみが良いよーホントにいいなぁこの子。
宮崎あおいに横顔が間違えるほど似てるけど、正面やと全然違う。
まだまだ若くて、荒削りで、なんやけど、その良さもあって、
普通の子であってそうぢゃない、そんな感じ。

かまってちゃんの歌は「ロックンロールは鳴り止まないっ」くらいしか知らない、けど、最後のライブシーンと他の物語との、セッションとも言うべきシーンは、
興奮もの。

音楽、ロックンロールの荒々しさと繊細さ、そんで美しさの現れ。
その彼らの存在でリンクする群像劇。
直接的な関わりがあるわけぢゃなく、
あくまでその"存在"によって繋がる4つの物語。

自分たちの路を開こうとする感じが、地味なのに素敵。

こーゆー存在にさせるためのインターネットとは、素晴らしいものだと思ふ。

デビル(DEVIL)


ちょっと結婚式やら帰省やらで滞ってたけど、東京戻って一発目に観る映画がデビルとは…。

Mナイトシャマランはあまり好きでは無い映画が多いのだが、やっぱ悪魔崇拝とかそーゆー話に弱い私なワケで、
観たのだけれども。

なんて事の無いエレベーター内で起こる連続殺人、の話。

それは人による犯行か、悪魔の仕業か…。

悪魔は突然現れるワケで無く、
ずっと存在してるんだ。
そして悪魔は罪深き者たちを集め、
地獄に送って行く。

とゆー南米の方の言い伝え。

別に謎とか、そんなミステリーなものじゃない、正直ただのエレベーターでの悪夢。
とゆー感じ。

そんで、そんなに罪深き者たちやったかぁ?
とゆー疑問も残ってしまう。

ま、こんなもんかなぁ。

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(復仇)

悪い男たちのカッコイイ絆。
こーゆー映画観ると、ホントに男が羨ましくなる。
男たちの挽歌」の類。
ジョニートーはどこまでも男の美学を突き詰める。
血、煙、傷、涙。

バカでかっこよくて、こんな生き方しか出来なかった男たちの生き様。
その中にある美学やルールや愛を、まとめて見せちゃうんだもん。
やっぱり悔しいょ。

「エグザイル-絆」も大好きやし、これも好きなのは、
役者のせいもあるが。
アンソニーウォン。
やっぱりこーゆー男臭くて渋い人が、
大好きだ。


元殺し屋の設定のフランス人俳優も、初老のじいさんが、悲しかったなぁ。

僕が結婚を決めたワケ(THE DILEMMA)

コメディに属されてるけど、軽いヒューマンドラマなレベル。
ヴィンスヴォーンはホントにうちのツボな顔をしてはるから、
観てると可愛くって仕方ない〜。

展開はちょっと飽きるとこもあるしポンポン話が進むわけぢゃないねんけど、
最終的に何かこの親友とのこの二人を観て幸せな気持ちになった。

40歳で、こんなに親友の為に奮闘するなんて、こんなカワイイ男はさすがにいないよ(笑)
邦題は間違い、
友情の話やし、元々結婚のタイミングを伺ってた男やから、この騒動がキッカケで結婚を決めたワケでも無いし。

でも素敵。年をとってこんな友達がいるなんて、それだけで彼は幸せと呼べる。
ま、コメディやからまかり通るのかな。

ジェニファーコネリーカワイイしなぁ。