狼たちの処刑台(Harry Brown)

主役のマイケルケイン渋すぎる〜って映画。

年金暮らしで入院中の妻の看病をしながら、余生を友達とチェスしたりで過ごす老人が、近所のタチの悪すぎる若者ギャングたちのせいで、妻の最期を看取れず、友達までも殺される。

最近多い、よくある復讐モノ。
暴力、復讐を正当化したものが多いけど、コレもそうなんやけど、
英国映画のせいかな、地味で静かで、アクションもちと上品。

前半のハリーブラウンはどこにでもいそうな老人。
ノロノロと歩きたまにふらつく。

後半のハリーブラウンは…
顔が違う。元海兵隊って設定もあって、銃の使い方も心得てる。
勿論老人やから銃を撃つのも、相手を追いかけるのも、フラフラ(笑)
でも執念は強い。

ヤクの売人、ギャング、全部への憎しみがどんどん顔つきを変えさせる。
渋すぎるマイケルケインに、

かっこいー!
ってなる。
地域問題や警察の面子を立てる話とか、そんなのが盛り込まれてるし、
何か派手にドンパチやるアクションも嫌いじゃないけど、
こんな渋いアクションのが好きかな。

クロエ(CHLOE)

アマンダサイフリット主演の官能ミステリー。
もう、映画の良し悪しとかどーでもいくて、
ただただアマンダが可愛すぎるんですわ。

可愛らしい笑顔のアマンダと、
妖艶なアマンダ。

結構おっぱいおっきいし、きれいやし、
あとはやっぱり、あの目。

でっかく見開いたあの目で、
うちの目が離せなくなる…。

どうして私を見てくれないの?

って顔で泣きそうな顔されたら、
こりゃイチコロだぁ。

デタッチメント(Detachment)


エイドリアンブロディの悲壮感漂う顔が好き。エイドリアンブロディでなければこの映画は成立しなかったのでは、と思える感じ。
だって物事はそんなに大きな事でも無く、何かこれと言った大事件や物語は無いもの。
でもそれをさも自分や周りは孤独で、誰もが色んなトラウマを抱えてるかの如く、重い面持ちで描くこの映画は、やっぱり主役にエイドリアンブロディが必要やと思う。

エイドリアンブロディのモノローグで描く世の中は暗い。
でもその中に一片の素晴らしい現実があるけど、それを受け入れる術を知らない。

そんな人間としての教師たちの話。
ちょっと画がしつこいし、映像を綺麗に型どったり、色を付けてるのは正直あんまり好きぢゃないけど。

エイドリアンブロディの悲壮感が好きやから、まぁいっか、て感じ。
それにしても細すぎる。

メイドインホンコン(香港製造)

監督:フルーツ・チャン

サムリーのデビュー作。
荒削りな感じが否めないけど、役者さんほぼ素人なんてすげーなー。
サムリーが若いしガリガリ。いや今も細いけど、若さならではのガリガリさがたまらん。

多分こーゆー映画って、
この年で観るよりもっと若い(10代)に観た方が良いと思うんだろな。

青春残酷物語って感じ。
学歴が無くて結局フラフラ借金の取り立てとかしちゃってる男の話。
けど、よくこーゆー類の映画にありそうな、ドラッグ、金、血なまぐさいケンカ、売られた女、みたいなのはほぼでてこない。

主役の感情がモノローグで綴られ、
そこに物語が繋がる。
簡素化し過ぎてたり、感情移入は出来ないけど、
演出は嫌いぢゃない。
ちょっとしつこいけど。

とりあえずサムリーが初々しい!

ふたりの人魚(蘇州河)

またロウ・イエ監督。
でもこれは観てなかった、主役のジョウ・シュウ好きやのにね。

ふたりの男とふたりの女
女を探し続ける男と、その結末の行方を追う男。
ロウ・イエ監督の、ありふれた日常を、切り取るんぢゃなく、手持ちカメラで追って、綺麗に型どった美しさぢゃない、実際に存在する美しさが好きだなぁ。

この映画好きだなぁ、と思える映画。
「人魚になっても、探し続けてね」

ジョウ・シュンはホントに、無邪気さとファムファタール的な小悪魔さを持った女優さん。
そりゃ使うよ、こんな女優いたら。
と思っちゃう。

永作博美南果歩を足して2で割った感じ…。


さて、このふたりの人魚の結末は…?

スプリングフィーバー 再

アジア映画好きなんだわ、うち。
また観ちゃったよ、コレ。

ゲイの日常を描いた、5人の男女の愛の話。
監督:ロウ イエ
と言えばわかるかな。過激なんだと。

観るものに媚はしない、容赦はしない、
現実を観てもらう。
そんな気持ちを感じずにはいられない、
ゲイ二人の絡みが結構リアル。

自分の夫が男と浮気していた事を知る妻、
自分の彼氏の男とのキスを見てしまった彼女、

別に、ゲイなだけの話じゃなくて、寂しい人間たちの話。
シャワーカーテンが揺れて光がこぼれたり暗くなったり、
幸せな事に慣れていなくて、相手から離れたり。

悲壮感漂う主役の彼。
好きだなぁ、やっぱ。
アジア人がやっぱ、一番好きだなぁと思う。

目かな。


目だな。

サブマリン

イギリスから届いたイギリスらしい笑いの詰まった青春映画。

主人公のオリヴァーの演技と外見のダサさとかわいさが絶妙。
主人公の彼女役のジョルダナの、ぶさ可愛さもこれまた絶妙。
しかも太い。首がない。顔がでかい。
でも可愛い顔してて、リアリティ溢れる学生ならではの青臭い感がたまらない。

ジョルダナが常に着ている赤いコートと、
オリヴァーの黒(紺?)のダッフルコートが、青味がかった画とマッチしてて、
意外と深刻なストーリーにコミカルさを含ませた流れを綺麗に青で締めてくれる。

横の画がすごく上手かった。
二人並んだ時の気持ちのいいかわいさと、
縦に並んだ時の二人の心の距離感。


登場人物は皆キャラが濃くて、久々に清々しい気分で映画館から出たような気がする。
やっぱ英国の映画は良いなぁ、
と改て思いました、とさ。