イップマン(葉問)


1,2を一気に観ちゃった。
やっと観れたぁ、ずっと借りられててなかなか観れなかった…!

そして期待してた通り、でした。
元々ドニーイェンが好きな自分と、カンフーが好きな自分が、「絶対コレ面白いやろ…」と思ってたから、期待を裏切らない出来でした。

序章の方は、歴史的事項に結構乗っ取っていて、話が重く感じるけど、
結局は、空手vs中国武術の話やし、
↓↓↓↓↓↓こんなの。

2に至っては、よくわからんがイギリス人ボクサーが超ヤな奴で、
結局は、ボクシングvs中国武術、になるわけです(笑)

そこの細かい部分はご愛嬌ってことで(#^.^#)
1と2の好き嫌いもはっきりしてるみたいやけど、個人的にはどっちも満足。

2なんて、ドニーイェンvsサモハンキンポーが観れるのに!!!
こんな興奮はなかなか無い!

テーブルの上で戦う二人、サモハンの動けるデブはまだまだ健在。
すごいなぁサモハン…!!!
と、ここが1番テンションが上がりました。

あ、あとはホント個人的にやけど、
サイモンヤム、ラムカートン、などのうちの大好きな役者さんも脇を固めていて、
十分に豪華な映画でした。

TIME(IN TIME)

アマンダサイフリットジャスティンティンバーレイク、なんて新進気鋭の役者が揃うと、何でこんな浅はかなものが出来上がっちゃうんだろうか…。

個人的にこの二人は大好きなのに、
キャストで選ぶと失敗するパターン。

設定はすごく魅力的、時間がお金(マネー)の通過となって、その「時間」は命の時間。
自分の持つ「時間」が0になるとそこで死んでしまう。

25才からこの制度が始まり、
そこから人々は年を取らない。
だから、皆外見は若い、親子が同じ年の外見。
要するに、お金持ちは長生きできて、
貧乏人は、日々を生きていくのに必死。
バスに乗るのもコーヒーを買うのも、自分のギリギリの命の「時間」と引き換え。

富裕層と貧困層の差がすごくて、そうゆうことが仇になって始まる映画なはず、だと思ったのに…。

ネタバレにはならないよね…(以下注意)

結局初めと何の変わりもないし、主役の二人が出会って自分たちの生き方を決めた、って感じなだけ。
何も変えてないし、変えようとしてない…。
設定が面白いだけにすっごく残念です。

この二人、好きなのに〜

下女(하녀)

1960年の韓国映画
南果穂似の家政婦としてきた女のおかげで、家族がめちゃめちゃになってしまうとゆー何とも怖い話…。

終始ゴリ押しの脚本やけど、持ってかれちゃうのよね〜
ギトギトした質感の画と、窓のカットが効果的。
ドキドキしちゃいます。

でも、最後にまさかのオチ!
つい笑っちゃいました。

最終日に観にいけて良かった、
もう日本ではやらないっぽいから。

生きてるものはいないのか

試写会行ってきました。
舞台挨拶つき。
生の染谷くん!
生の石井監督!

もうね、タイトル通りです。
どんどん人が死んでいく。
"死"と言うものをコミカルに描くのに、画は緊張感があって、そこがただのコメディにならないところ。

何の前置きもなく死んでいく人たち。
そんでやっぱり最期を看取ってもらいたいという願望。

なんにも伝えてない、ようで、色んな要素が含まれてる映画だったなぁ。
この映画につじつまとか、理由とかは要らなくて、投げっぱなしなところがいいんだと思う。

染谷くんは主役なのにあんまり出番はなくて、でも1番悲しくて1番寂しい役だったと思う。
取り残されるのは、嫌だなー。

あぁかわいいよねぇ。

村淳さんも、やっぱいい味出してます。
若手が多い中で、ビシッとした演技が逆に目立つ(笑)

笑えて感傷に浸れる映画でした。

聯合艦隊司令長官 山本五十六 −太平洋戦争70年目の真実−

骨太というか、おっさんばっかの映画観てきました。
先輩の兄さんがちょっと出てるってので、コレはちゃんと、スクリーンで観とか無いとと思って…。

ただ…うちは日本史もわかんないし、この時代の背景もうやむやなので、
ちょっとわかる事件があると、

あぁ、これがあの戦争ねっ!

とゆーバカな考えしか巡らず。
親切な説明モノローグもあって良かったよ。
ただ、長くて(笑)
歴史をらわかってないからか、もっと短く出来なかったものかなぁと思った。

一緒に行ったノリさんは、

出てくるのおじさんばっかでしんどい

的な感想がw
いや、まぁ、そうなんやけど…。

だけど、役所広司ってやっぱいい演技するなぁとすごく思わされた。
艦隊でのシリアスなシーンとかでなく、
ほんのささいな民間人とのやりとりとか、
家に帰ってきて家族でご飯を食べるシーンとか、
そーゆーささいな細かな演技に心洗われた〜。

あれは演技なのか、役所広司という人間の素なのか、と何回も考えちゃった。

コダマ先輩のシーンも堪能したし、
とにかく観ておいて良かったとは思う。

でもこの作品を一言で言うと、

役所広司の、役所広司による、役所広司のための映画

ってな感じです。

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(VINCERE)

壮絶な狂乱の愛を支配者に捧げた女。
若きムッソリーニ役の眼力も半端無く、
支配者になる人間としての振る舞いにあっぱれ。
主役のイーダ役も同じく、何て素敵な表情が出来るんだろうと思う。
眼で語り尽くした演技や、狂乱に陥る女をホント見事に演じきってて、
終始高揚感が止まらなかった!

ムッソリーニに裏切られた後は、
実際の記録の中のムッソリーニしか現れず、もぅ彼女とつながるムッソリーニは存在しなくなる。

それでも愛し憎み、全部を尽くした彼女は、ホントに狂ってたのかな?
実在の愛人に焦点を置いて描くムッソリーニという支配者と、彼を取り巻く社会と、彼を愛しすぎた愛人の末路。

音楽がどんどん気持ちを高揚させるし、
圧倒的な演技を見せつけられ、
役者のパワーを久しぶりにスクリーンで目の当たりにしたような、そんな気分になった。

孫文の義士団(BODYGUARDS AND ASSASSINS)

日本版と本国版でジャケのイメージ全然違うw

好きな役者がいっぱい出てて面白かったなぁ。
ストーリーと言えば…
個々の関係性が支離滅裂でしっちゃかめっちゃかなとこが目立つけど、
何だろ?面白いなぁ〜って思う。

孫文のために命をかけた1時間の死闘、とそれまでの精鋭隊で義士団を作る話、なんやけど、
正直、「孫文」のためと思って命をかけた人間のが少ないのでは…(笑)
な義士団。

各々に、自分の尊敬してる人の頼み、とか、過去から立ち直れない男、とか。
それぞれ闘う意味はあるんやけど、
なんせ関係性が曖昧なとこ多いし、全然関係ないところで必死に闘う人がいたり。

2時間以上あって長いんやけど、観れちゃうのは何でかな〜。


まずドニーイェンのアクションがかっけー!
てのはある。すごい見所。
背も低いし小柄やからスピード感は半端ないんよなぁ。

レオンライ。この役柄が謎(笑)
ロン毛のホームレス。

清朝側の人間で戦闘司令官。
ずーっと、どっかで観た事あるけど思い出せない…て思いながら観てたけど、
レッドクリフ」の趙雲役だ!

他にもサイモンヤムとか、何か若い子でもこれからが楽しみそうな俳優さんやった。

そこも魅力かな、この映画は。
しかしこれ観てると孫文に腹が立つ。
革命のために、自分のために犠牲になった人たちが、どんな人生を歩んできたか、ちょっとは知れー!
ってなるけど、多分皆なるからか、上手く最後はおさめてる(笑)

個人的には臭豆腐と呼ばれてた男のシーンに泣く。
バカでいい奴って、やっぱグッとくる。